パクリタキセル腹腔内投与および静脈内投与ならびにS-1内服併用療法
ぱくりたきせるふくくうないとうよ および じょうみゃくないとうよ ならびに えす-わんないふくへいようりょうほう
適応症
腹膜播種または進行性胃がん(腹水細胞診または腹腔洗浄細胞診により遊離がん細胞を認めるものに限る。)
技術の実施期間
2009/12/01~2018/01/31
療養内容
腹腔ポートより、パクリタキセルを腹腔内に直接投与する。また、全身化学療法として、経口抗悪性腫瘍剤であるS‐1の内服及びパクリタキセル経静脈投与を併用する。
この化学療法は21日間を1コースとして行い、S-1は標準量(80mg/m2)を14日間内服し、7日間休薬する。パクリタキセルは第1日目及び第8日目に50 mg/m2を経静脈投与、20 mg/m2を腹腔内投与する。本療法は、(1)腫瘍の進行が確認される、(2)有害事象により継続困難となる、(3)治療が奏効して腹膜播種や腹腔内遊離がん細胞が消失する、のいずれかの状況に至るまで反復する。(3)の場合には、根治的手術の実施を考慮する。