適応症
肺高血圧症(薬物療法に抵抗性を有するものに限る。)
技術の実施期間
2020/06/01~
療養内容
PADNはカテーテル室にて局所麻酔下で実施される。 大腿静脈からリングカテーテルを挿入し、 Ensite システム Velocity を用いてマッピングし、肺動脈の構造を確認する。パルス刺激を与えて自律神経叢の位置を確認し、 TactiCath SE イリゲーションカテーテル(Ampere 高周波発生装置で高周波を発生)を用いて自律神経叢及び解剖学的に自律神経叢があるとされる肺動脈近位部を焼灼する。その際、安全性を高めるため、イリゲーションポンプで尖端を冷却とカテーテルの接触圧を測定し手技を行う。焼灼の際には 5W から出力開始し、肺動脈圧や動脈圧、本人の疼痛を参考に 40W までを目安に出力を増やし焼灼をする。合併症としては 肺動脈穿孔、肺動脈解離、心タンポナーデ、肺動脈内血栓症、輸血を要するような大出血、反回神経麻痺が予測されるが、これまでの報告からも危険性は非常に低い。