マルチプレックス遺伝子パネル検査(固形がん)
まるちぷれっくす いでんしぱねるけんさ(こけいがん)
適応症
固形がん(根治切除が不可能又は治療後に再発したものであって、治療法が存在しないもの又は従来の治療法が終了しているもの若しくは従来の治療法が終了予定のものに限る。)
技術の実施期間
2018/08/01~2020/06/30
療養内容
悪性腫瘍(癌腫、肉腫を含むが血液腫瘍を除く)と診断され、治癒切除不能又は再発の状態で、標準治療実施後の患者(PS 0~1)を対象として、がん遺伝子パネル検査であるTodaiOncoPanel の臨床性能を評価することを目的とする、非盲検単群試験である。Todai OncoPanel は、465 遺伝子のDNA の変異、増幅および、467 遺伝子(一部重複を含む)の融合転写産物(RNA)を検出する。これらの遺伝子のシークエンス結果を、がんゲノム医療知識データベースであるT-CanBase に照合し、各変異に臨床的意義づけ(アノテーション)を行った上で、症例ごとに、エキスパートパネルによる討議を経て、担当医に解析結果を報告する。
また、新規のがん関連遺伝子等をパネルに組み入れるため、年に1 回程度パネル遺伝子の見直しを行う。追加候補遺伝子については、エキスパートパネルの構成員が、科学的根拠となる資料をつけて提案する。「将来的に治療介入への判断の根拠又は病理学的診断の補助となる」可能性のある遺伝子であるかを基準に判定することとし、追加の可否についてはエキスパートパネルにおいて決定する。